借入金の元金返済には、返済キャッシュフローの確保が必要になります。
このキャッシュフローは、税引き後の利益である当期利益に減価償却費を加えたもので、年間返済元金額を下回ると資金繰りが窮屈になります。
返済キャッシュフロー(当期利益+減価償却費) ≧ 年間返済元金額
資金不足に陥らないためには、利益の確保と年間返済額の見直しが必要です。
〇利益を確保するには
①売上拡大(客数・客単価の拡大、シェア―アップ、新分野・新事業進出 など)
②売上総利益確保(仕入原価・製造原価の引下げ、利益率の高い方にシフト など)
③販売費及び一般管理費の削減(役員報酬、交際費、家賃地代、リース料など経費削減 など)
〇年間返済額を減らすのも対策
①借入金の削減(例えば、遊休資産処分で借入金の返済 など)
②返済元金の引下げ(期間延長、纏める、月次返済の無い手形貸付・当座貸越・短期継続融資の活用)
まずは、現状を確認したうえで対策を検討しましょう。